macOS 上で MATLAB 起動時に問題が発生し、ライセンスマネージャーに関するエラーが発生しない場合、以下の方法にて問題を解決できる可能性があります:
- システム要件を確認する
- セキュリティソフトウェアを無効にする
- 基本設定を再生成
- インストールフォルダーからMATLABを起動する
- クラウドストレージとの競合
- MATLABをデバッグモードで起動する
MATLAB リリースごとの動作環境を確認し、起動しようとしている MATLAB リリースのシステム要件を macOS が満たしていることを確認します。macOS を新しいリリースにアップデートした場合、MATLAB も新しいリリースにアップデートが必要になる可能性があります。
マシン上のセキュリティソフトウェアが MATLAB に干渉している可能性があります。トラブルシューティングするには、セキュリティ ソフトウェアを無効にするか、セーフブートで再起動してください。
MATLAB が起動に失敗する最も一般的な理由の 1 つは、基本設定が破損していることです。基本設定を再生成するには、基本設定フォルダー名を変更後、MATLAB を再起動します。
- Finder (ほほ笑んでいる顔の青色のアイコン)を開きます。
- Finder で「移動」>「フォルダへ移動」と選択してから、以下のパスを入力します。
- /Library/Application Support/MathWorks/MATLAB (R2016a 以前の場合: ~/.matlab )
- MATLAB リリースに対応するフォルダーを見つけて、名前を変更します。例として、R2024bの場合、「R2024b」フォルダーを「R2024b_old」に名前変更します。
- フォルダーの名前を変更後、MATLAB を再起動して基本設定フォルダーを再生成してください。
注意: フォルダー名にライセンスという単語が含まれるフォルダー (例: R2024b_licenses) は削除しないでください。これらのフォルダーには重要なライセンス情報が含まれています。
MATLAB が基本設定を保存する場所:
MATLAB のインストール中に生成されたショートカットが破損している可能性があります。これが MATLAB の起動失敗の原因である場合は、インストールフォルダーから直接 MATLAB を起動してトラブルシューティングを行ってください。
- Finder を開きます。
- Finderで「移動」>「フォルダへ移動」と選択してから、以下のパスを入力します。
- /Applications/MATLAB_R20XXx.app/bin/
- 注意: R20XXx は、MATLAB のリリース (例: R2024b) に合わせて編集する必要があります。
- binフォルダーへ移動後、フォルダ内の matlab をダブルクリックします。MATLAB 起動後、/bin 内の matlab 実行可能ファイルから新しいエイリアスを作成することも可能です。
macOS 上の MATLAB の一部のインストールでは、最初のインストール時に アプリケーション(Applications)フォルダー内の ショートカットが機能しないことがあります。再インストールでこの問題が解決されますが、代わりに、MATLAB のインストールに含まれている以下の .sh スクリプトを実行することもできます。
/MATLAB_R20XXx.app/bin/maca64/registerwithOS
このスクリプトは、ショートカットの修正などインストール後のタスクを再実行します。
注意:
・R20XXx は、MATLAB のリリース (例: R2024b) に合わせて編集する必要があります。
・Intel 版の MATLAB がインストールされている場合、フォルダーは「maca64」ではなく「maci64」になります。
クラウドストレージに MATLAB がある場合、またはその作業フォルダーがクラウドストレージにある場合は、そのクラウドストレージへのフル ディスク アクセスの許可が必要になる可能性があります。それ以外の場合は、MATLAB またはその作業フォルダーを、クラウドストレージを使用していない別の場所に移動します。
MATLAB をデバッグ モードで起動するには、ターミナル (/Applications/Utilities/Terminal.app)からデスクトップ環境なしで MATLAB を起動します。
- Finder から、「アプリケーション(Applications)」>「ユーティリティ(Utilities)」フォルダーを開きます。
- 「ユーティリティ(Utilities)」フォルダー内の「ターミナル」をダブルクリックします。
- 起動したターミナルウィンドウで、以下のコマンドを実行します。
- $MATLAB/bin/matlab -nodesktop
- ここで、$MATLAB は MATLAB のインストールフォルダーへのパスです。例として、MATLAB R2024b をデフォルトの場所にインストールした場合、コマンドは以下のようになります。
- /Applications/MATLAB_R2024b.app/bin/matlab -nodesktop
- MATLAB が起動すると、ターミナルウィンドウ内でMATLABが起動します。(ターミナルウィンドウのタイトルが「MATLAB_maci64 -nodesktop」に変わります。)
- ターミナル ウィンドウ上のMATLABでコマンド「desktop」を実行し、MATLAB デスクトップ環境を起動します。
これにより、問題を特定するのに役立つエラー メッセージが生成されます。エラーについてサポートが必要な場合は、インストールサポートにお問い合わせください。